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2007年07月04日
米国映画『南京大虐殺』
朝、ラジオ放送を聞いていて驚いた。米国の大手インターネット企業である「アカペ」が『南京大虐殺』をドキュメンタリー映画として世界に配給するというもの。
世界に先駆けて3日、北京で試写会が開かれ、一般上映は同じ3日上海、中国各地は日中戦争の引き金となった盧溝橋事件(70年)の7日に上映されるという。その後国際フェスティバルなどで上映されるらしい。この『南京大虐殺』については、これまで日中で論争が続けられ問題を提起してきた。それが直接関係国でない米国がなぜこの時期に映画制作したのか。
その背景には米国国内でも論議されている従軍慰安婦問題や靖国神社問題など、日本の歴史的認識に対する反日感情に高まりがある。この時期にこの映画が封切られれば再び当時の事件と歴史問題を巡って日本の国際的立場が悪化しているときだけに、批判が高まることは必至である。
今回のこの映画のシナリオは在米中国系報道人出身の作家であるアイリス・チャンが書いた『南京大虐殺』(1997年発行)が原本になっているようだ。しかし、チャン氏は本の発行で日本の右翼たちからの抵抗を受け、うつ病から2004年に自殺している。この作品は南京に住んでいたチャンさんの母親の体験を通じて、当時の日本軍が行った行為を主体にドキュメンタリー風に作ったものらしい。
また、この作品のために中国の企業が資本を出しているといわれている。私も先日中国・西安を訪れたが、言葉の端はしにこの問題が出されるだけに胸が苦しくなる。確かに戦争や紛争は人間社会にとっては必ず付きまとう問題ではあるが、時代と共に薄れていく傾向にはある。ただし、歴史は歴史として認識しなければいけない。
個人的ではあるが過去をあまり詮索しすぎてこれからの未来になんらかの傷を残すことはあってはならないと私自身思う。戦前、旧日本軍がアジア諸国に行った行為は決していいことではないが、しかし現代でも欧米をはじめ中近東などあちこちで紛争や戦争が起こり、人命が傷つけられていることは何ら過去を反省していないことに他ならない。
大国の戦争などを正当化し国際社会で容認していることは沈静化させ、あまり問題化していないことについて論じないでまかり通っている世の中がおかしいのではないだろうか。
日本の歴史的過ちを指摘するなら、アメリカをはじめ核保有国の行っている行為は果たして正当なのか、そこを論じずして一国に対する中傷はいかがなものか。もう一度世界の平和を願って各国が真剣に取り組まなければいけない問題である。
参考資料:フリー百科事典 TBSラジオ より
世相シリーズ(48)
投稿者 drnakashima : 2007年07月04日 19:57
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