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2008年08月29日

医の倫理(1)「真実を知りたい」

K43.jpg 先日の20日、福島地裁で「大野病院事件」について判決が出された。その結果、被告人である産婦人科医が勝訴し無罪となった。
この事件は2004年12月、福島県立大野病院で帝王切開した女性が医療過誤で死亡したというもので、執刀した産婦人科医が医師法違反及び業務上過失致死で逮捕、起訴された事件である。

今回のこの判決は現在及び将来に向けての日本の医療のあり方について方向性を決める大切なものである。なぜなら深刻な産婦人科医師不足や医療安全体制の問題が根強く関わってくるからである。特に厚生労働省がこの判決について注目し「控訴を患者側にしないように」という要望書を法務大臣に提出したことに問題がある。
控訴断念の理由は「医療現場を不安と混乱のまま放置しない」ということが大前提にある。それに対し、被害者の父親はマスコミに対して「真実を知りたい。そして執刀した医師にきちっと顔を出して遺族に対し、謝罪し説明をして欲しい」と語った。
また「医療過誤原告の会」では「被害者の遺族に対してこれまでの医療事故の説明や医療過誤裁判の場でカルテの改ざんや証拠の捏造・隠蔽、事実とは全く異なる証言などせず、真実を語り真摯に受け止め、事故の再発防止に役立てて欲しい」と意見を発表した。

確かに人間のやることだからミスも当然起こってもおかしくないことではあるが医療に関しては他のものと違い、人間の生命に関わることだからきちんと被害者側に納得する説明を行わないと今後の医療現場の混乱は免れないのではないだろうか。
参考資料:毎日新聞 医療介護CBニュース より

健康コラム

投稿者 drnakashima : 2008年08月29日 08:00

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